住宅ローン審査の流れを知ろう
初心者には右も左も分からない住宅ローンの審査。ここでは簡単な流れを紹介するので、まずはおおよそのイメージを掴んでみてください。購入する土地や建物が決まったら、通常は窓口となる不動産会社や工務店を通して金融機関に審査を申し込みます(直接金融機関に申し込むことももちろん可能です)。最初に事前審査というものが行われます。事前審査というのは、不動産売買契約や建物工事請負契約を結ぶ前に行われる審査のこと。契約をしてから審査に通らないとなると、こちら側も業者側も骨折り損のくたびれ儲け。中古物件の取引の場合は売主にも迷惑をかけてしまいます。完全に時間の無駄となってしまうため、事前審査でローンに通るかをチェックしておくのです
これによって双方が安心して契約を進めることができます。事前審査でチェックされるのは支払い能力や信用度など。これまで金融関係でトラブルを起こした履歴はないか、現在の会社にどれだけの年数務めているのか、年収はいくらくらいなのか、業種は安定したものか、などが確認されます。事前審査では完済時年齢も見られ、多くの金融機関は完済時の年齢が80歳未満という条件をつけているようです(75歳未満というところもあります)。そんな事前審査にかかる期間は1週間程度。金融機関によって日数にバラつきがあります。事前審査で借り入れができると結果が出れば、晴れて契約を結ぶことができます。その際、契約書に「ローン特約」という項目があるかをきちんとチェックしておいてください。このローン特約というのは、契約後に控えているローンの本審査に通らなかった場合、契約を解消できるというもの。事前審査に通っていれば本審査に通る可能性はかなり高いと言われていますが、万が一ということもあるので気をつけましょう。
ちなみに、本審査と言ってもチェックされる項目が変わるわけではありません。では、なぜ再度同じ内容をチェックするのかと言えば、事前審査と違って保証会社が確認するからです。保証会社というのは、自分たちが住宅ローンを支払えなくなってしまった際に、代わりにローンを支払ってくれる会社のことです。昔はお金を借りる際には保証人が必要でした。しかし、人間関係が希薄になっている現代において保証人を用意することは非常に難しい。そこで、保証会社がその役割を担うことになったのです。ただし、金融機関を通して保証会社に保証料を支払う必要があります。